国定勇人三条市長はブログ「三条市長日記」に2日掲載した記事「愚直に、ただ愚直に…」で、断水の発生の原因や復旧の経緯について詳しく書いた。
三条市の水道水は、平常時は主に三条地域水道用水供給企業団と大崎浄水場の2カ所で作っている。今回の水害ではいずれも浄水施設そのものに損壊などはなかったが、水道水の原料となる源水の水質が悪化した。
濁りがひどく、企業団の取水源では濁度が7・13水害の2倍に達し、泥水を水道水に変えることのできるレベルからはほど遠かった。平常時の濁度が20度から30度なのに対し、今回は6,400度にもなった。
圧倒的に濁度が高い源水からいかに早く水を作る環境を構築するかを『職員が本当に粉骨砕身頑張ってくれて、水害発生の翌31日には、何とか水道水を供給できる環境を作ることができました』。
しかし、水道水を作れても浄水施設から調整池まで水道水を供給しないと、各家庭に配水できないが、ここで水道管の破損危機に直面した。道心坂の道路に市内4つの調整池のうち2つに水道水を運ぶ水道管が埋設されているが、この道路が1車線ごっそり削り取られた。
幸い残された車線の下に埋管されていたが、いつ破損してもおかしくない状態に。これが破損したら水道水の供給再開のめどがまったく立たなくなるため、水圧に耐えられる応急復旧工事の必要に迫られた。
8月1日未明から工法の検討を始め、夕方に工事を完了し、ようやくこの日のうちに調整池から配水できることになった。
燕市の協力で水道管の直接、燕市水道局の水道管と接続したが、圧倒的な供給不足により一部で断水エリアが残っているが、『鋭意原状回復に向け、引き続き、汗をかき続けますので、今しばらくのご辛抱をいただければと思います。』と理解を求めている。