第7回三条夏まつり初日の5日、ことしも午後から三条市内3小学校の児童が学校ごとに市内を回ってふれ太鼓を演奏し、夏まつりの幕開きを告げたが、ことしは東日本大震災に伴う避難所を設置している三条市総合福祉センターを巡回コースに加えた。
ことしの夏まつりは「東日本震災復興祈念 がんばろう日本」と冠したこともあり、避難所に避難している人たちからも見学してもらおうとコースを変更。総合福祉センターには四日町小学校の児童が訪れ、ふれ太鼓の演奏を披露した。
避難所で生活している21人のほとんどが同センター正面玄関前に出て、山車の上や前で青いはっぴを着た児童が横笛を吹き、太鼓をたたいて歌う「三条凧ばやし」を披露。避難している人たちは、猛暑のなかで汗を光らせて演奏した児童に大きな拍手で感謝していた。
福島県南相馬市鹿島区の内藤荘平さん(90)は、「東京に6人の孫がいますが、思い出したら感動しちゃって途中から涙が込み上げきて…」と大感激だった。
地元ではこうした子どもたちのはやしの演奏はなかったと言う。今月末には避難所を出て、東京にいる子どもの家へ向かう予定。南相馬市の家へ戻らない。子どもの家を「順番に回ってるうちに遊びながら一生が終わるんでしょう」と笑っていた。