三条市災害ボランティアセンター下田本部には6日、午前中だけで194人のボランティアが参加し、1日のボラセン開設から最多のボランティアだった。
個人での参加は、三条市内40人、市外61人、県外15人。下田本部は被害の大きかった下田地区を対象に下田体育館に開設されており、三条市民のボランティアは、せっかく参加するなら少しでも被害の大きいところの支援をという意識があるのか、三条地区の三条本部に比べて下田本部は三条市民の割合が多い。
団体では、燕市社会福祉協議会23人、連合新潟県央地協21人、総合生協20人、新潟大学8人、千友会6人などが参加した。このうちは千友会は、自衛隊退職者を中心とした組織、隊友会の東京都千代田区と中央区のエリアとする東京都隊友会千代田・中央支部(矢野義昭支部長)の愛称。支部はことし発足したばかりで約40人の会員がある。
これまで東日本大震災の被災地、宮城県岩沼市でボランティア活動を続けてきたが、7月で活動を終了することになっていたところへ新潟県の隊友会からの要請があり、三条市災害ボランティアセンターの活動に参加することにした。退職者と聞くと高齢と思いがちだが、今回、参加したのは、即応予備自衛官と予備自衛官が3人ずつで36歳から49歳までの男性4人、女性2人。
5日夜に出発し、6日朝から活動。ボランティアの宿泊を受け入れを行っているスノーピーク=中野原=のキャンプフィールドに宿泊し、翌7日もボランティアを行って東京へ戻る。
6日は、裏を流れる小川があふれて床下浸水した若林作一さん(63)=北五百川=の家で、再び大雨で敷地が川のようになって泥がたまらないよう、家の周りに側溝を作るなどの作業を行った。
いずれも迷彩服のパンツをはいて作業。平日はそれぞれ仕事があり、週末だけのボランティアだが、さすがに手際も連携も良く、体力もあってみるみる作業が進んでいた。
若林さんの家族は「家族ではなかなかはかどりませんが、大人数だと早いですね」と喜び、休憩時間に地元の氷菓「もも太郎」を差し入れすると会員は、前夜にコンビニで見かけて「食べてみたかった」。宮城県を上回るという暑さに噴き出す汗をぬぐい、「おいしかった、ありがとう!」と味は格別だったようだ。