記録的豪雨で三条・燕総合グラウンドに大量の土砂やがれきが積もり、同グラウンド施設組合では、1日でも早い利用再開を目指して10日と13日の2日間、ボランティアの力を借りて一気に撤去作業を進めるので、広くボランティアを募集している。
2日間とも午前8時から11時半まで。参加申し込みは必要なく、参加したい人は直接、同グラウンドへ出向く。作業しやすい服装で長靴、帽子、軍手、タオル、水筒などを持参し、シャベルや一輪車を持っている人は持参する。マスクは配布する。
土砂はペリペリとはがれるので、はがす作業は簡単だが、最大の敵は暑さ。炎天下での作業は半日が限度という。
同グラウンドは信濃川の堤外地、河川敷に設置されている。今回の豪雨では堤防ぎりぎりまで水位が上昇してグラウンドは完全に水没。水が引いた後には、大量の土砂やがれきが残された。
さっそく撤去作業に取りかかったが、3日からは同グラウンドを部活動で利用している地元の中学校や高校の生徒、スポーツ団体などが撤去作業のボランティアに訪れている。週末の6、7日はそれぞれ300人近くもの参加があったが、何しろ野球場4面と陸上競技場にテニスコート9面の広大な敷地。8日でまだ2割ていどが終わったに過ぎない。
7年前の7・13水害でもグラウンドに水が上がったが、今回の土砂の量は「7・13水害の10倍くらいある」と富山秀弥係長はため息をつく。7・13水害では、水害から2週間後から一部を残して利用を再開できたが、今回は1カ月はかかりそうだ。
同グラウンドにとって夏休みはいわば書き入れ時。日中から地元の学校が部活動に利用する。昨年に続いて東京都立日野高校の野球部も同グラウンドを利用して合宿の予定だったが中止になった。
21日開催の三条市総合体育祭陸上競技大会もまだ中止を決めていないが、21日までの利用再開は絶望的で事実上、中止は確実。グラウンドに積もった泥が乾いてひび割れて広がっている風景も痛々しい。
同グラウンドはふだんから一輪車を数十台備えているが、10、13日に向けて10台を新規購入し、三条市災害ボランティアセンターからも一輪車を借りる計画。富山係長は、「何とか1カ月をめどに陸上の練習ていどなら貸し出せるようにしたいと思います」と話しており、10、13日に大勢のボランティアが参加してくれることを願っている。
ボランティアには関する問い合わせは同グラウンド(電話:0256-34-5586)か事務局の三条市福祉保健部健康づくり課スポーツ振興室(電話:0256-34-5511、内線417・288)へ。総合グラウンドは三条大橋の左岸側たもと、上須頃地内の河川敷にある。