燕市吉田大保町、フード&バー「noanoa(ノアノア)」(石橋勝行店主)は、東日本大震災で燕市内に避難している人たちのために役立ててほしいと、このほどカップ麺600個余りを燕市に寄付した。
さまざまな種類のカップ麺を段ボール箱で51ケース、612個を寄付したもので、石橋店主が市役所吉田庁舎を訪れて鈴木力市長に届けた。
同店は4月初めに避難所の子どもたちを店に招待してカクテル教室を開いた。中旬には避難所にTシャツなど約150着を寄付。6月初めにはバーベキューを大会を開いたが、それに寄せられた協賛金の残りをカップ麺にして寄付した。
長く保存しても悪くならないものをとカップ麺を選び、石橋店主は「多少なりとも避難している皆さんの経済的な負担をかけないようにできれば」と話していた。
燕市は1日に吉田庁舎に被災者サポートセンターを開設し、福島県南相馬市の職員1人と燕市の地元採用の臨時職員1人と避難者から採用した臨時職員2人の4人体制で運営。8日現在、市内の避難者は116人で、石橋店主の寄付したカップ麺は、そのほかに寄付を受けたコメやしょうゆとともに、集合住宅などに避難している人たちの元へ順に届けている。