三条市災害ボランティアセンターでは、盆の墓参りの13日と翌14日のボランティア活動を休み、ニーズの受け付けとボランティアの問い合わせの電話対応だけ行う。15日以降は個人、団体を問わず県内のボランティアだけでニーズに対応の予定だが、具体的な活動方法は決まっていない。
1日から三条と下田の2つの本部を開設してニーズに対応してきたが、盆前でボランティアのニーズにほぼ対応できた。12日の下田本部には12件のニーズがあり、68人のボランティアでそのニーズすべて対応、出動した。
敷地内の泥だし作業の依頼があった飯田に住む小柳春代さん(78)の家には、弥彦村商工会青年部の6人を含む10人のボランティアが出動した。小柳さん方へは、この日で4回目のボランティア派遣となった。
小柳さんの家は前の川が増水してあふれ、裏の沢から大量の雨水とともに土砂が流れ込んだ。この日も三条で最高気温30.9度の猛暑のなか、汗を噴き出させて黙々と作業するボランティアに「盆前にきれいにしてもらって助かりますて。頭が下がります」と感謝。休憩のときは冷水をふるまった。
泥は少しずつ自分で片付けようと思っていただけに、みるみる泥が片付けられていくようすに「これまでしてもろーとは思わんかったて」、「わたしも、わーけかったら(若かったら)どっかにお返しにいきたいんだけど」と恐縮するばかりだ。
とはいえ、この家は「わたしの代で終わるんだっけ、ちっとでも長生きしねーと」。「春と秋は取りたてがならんほどカメムシが出て、わーけ人が住まんねんだて。いい場所だけど」と、複雑な表情も見せた。
また、ボランティアをしたい人は事前にボラセンに問い合わせる。問い合わせ電話番号は三条市総合福祉センターの三条本部が「0256-33-6550」、下田体育館の下田本部が「0256-46-3003」。