加茂市の夏まつり、第26回加茂川夏祭りがことしも14日、市内中心地を流れる加茂川の河川敷を舞台に行われた。好天に恵まれ、昨年は雨で中止した昼のイベントや夜の大盆踊り大会から大花火大会まで4万人(主催者発表)の人出でにぎわった。
加茂川夏祭りまで2週間前の7月末の豪雨で加茂川も増水し、祭り会場の河川敷は土砂に覆われた。予定通りに実施しようと、加茂市が土砂の撤去など行い、夏祭りに間に合わせた。
ことしも加茂川に架かる諏訪橋と栄橋の間の河川敷を中心に行い、上流と下流に2本、川に砂利を入れて両岸を結ぶ仮橋を架け、両岸を周回できるコースを作った。
日中は、ウキウキ桃釣り大会、加茂川ダンス甲子園andご当地アイドル選手権、夜はよさこいソーランと江戸みこしの競演、『加茂松坂』を踊りの輪でつないだ大盆踊り大会と次々とイベントが行われた。
毎年、その年に加茂市で開かれた雪椿まつりで選ばれたミス雪椿が参加しているが、ことしの雪椿まつりは東日本大震災に配慮して内容を大幅に自粛し、ミス雪椿コンテストも中止になった。そのため、任期が1年延長になった昨年のミス雪椿3人が顔をそろえ、2年連続で夏祭りに花を添えた。
午後8時半から大花火大会でフィナーレを飾った。花火は川の中央に設置した派手な光と音の噴水花火でスタート。30分の間に尺玉やスターマイン、2尺玉3連発などを打ち上げた。浴衣を着た人が多く、河川敷に腰をおろしてゆっくりと花火を楽しんだ。
最後は川の中央の上を延長約2キロの大ナイアガラの光の滝が現れると、観客からは「わ〜きれいらね〜」とため息とともに拍手が起こり、祭りを締めくくった。