三条歴史文化担い手育成会(相場浩代表)は三条名物、三条祭りの大名行列を子どもたちで再現する「子ども大名行列」を9月19日午前10時半から三条市・八幡宮で行うので、参加する小学生を募集している。
導祖神の天狗はもちろん、本物の大名行列をさながらに先供、先箱や長柄の道具持ち、金山みこしと良寛みこし、太鼓や笛のはやし、四神鉾(しじんほこ)、さらに子ども大名行列ならではの女の子が務める太夫(たゆう)も加わって、八幡宮から大通りまで約200メートルを進んでUターンし、再び八幡宮まで行列する。
3年生以下は良寛みこしと四神鉾が担当し、それ以外は4年生以上が担当。先供と天狗は前もって練習しておく。はやしはいきなりできないので、地元の三条小学校の小学生有志が担当する。
天狗の面は今回、本物の大名行列で使われていて古くなったもののお下がりを使う。天狗の衣装は同じような子どもによる大名行列を恒例にしている八幡宮近くの自治会から借りる。
毎年5月15日行われる三条祭りの大名行列は、三条を代表する名物行事。一方、三条夏まつりの前身で、昭和39年(1964)に新潟地震が発生するまで行われた三条金物まつりでは2、3年続けて子ども大名行列が行われた歴史がある。金山みこしもその当時に子どもサイズで作られ、持ち物も当時からのもの。
2001年から八幡宮で「良寛さまと、あ・そ・ぼ!祭り」が同実行委員会によって行われているが、その2年目から行事のひとつとして子ども大行列が復活。ことしは子ども大名行列に向けて三条歴史文化担い手育成会を組織、主催で独立して行う。
三条歴史文化担い手育成会は会員4人のうち3人が三条祭りの行事を支える屋台骨といえる組織、三条若衆会の元会長。代表の会社役員相場浩さん(43)=三条市西四日町1=も2008年度会長で、「子どもたちが地元に誇りをもつには、伝統文化にふれることが最初なのかな」と言い、広く小学生の参加を呼びかけている。
昨年は約40人が参加しており、ことしはそれ以上の参加を目指す。参加したい人は8月30日までにでNPOさんじょうへ電話(0256-34-5960)かファクス(同)で申し込む。