燕市産業史料館では、9月2日から19日まで横山操初期作品展を開き、燕市の名誉市民で戦後を代表する日本画家、横山操(1920-73)の初期の作品を中心に展示する。
昨年開いた「デッサン展」の続編。横山操のおいの横山一男さん=埼玉県蓮田市=から、一昨年12月に市に寄付を受けた横山の作品を中心に展示する。
メーンは修復が必要だった5点の本画。横山が20歳で青龍展に初入選した「渡船場」をはじめ未発表の4点で、いずれもタイトルはないが、昨年、展示した下図で着物を着た女性と同じモデルと思われる本画もある。
さらに下図が大型1点とデッサン画10点、自画像と思われる作品1点、「渡船場」のミニチュア版1点、大山治郎コレクション美術館所蔵の横山の作品「金屏」、燕市所蔵で長善館に飾る「新雪富士」の合わせて20点を展示。のちに日本画壇に新生をもたらすに至る出発点となる、若き日の息吹を感じることができるという。
本画は、横山の弟子だった多摩美術大学の中野嘉之教授が担当。9月4日午後2時から同史料館で中野教授による作品解説会を開き、予約は不要で入館料だけで参加できる。
今回は本画のポストカードを先着1,700人にプレゼントする。展示する本画5点をそれぞれ印刷したポストカード5枚のセット。前回のデッサン展は約1,500人が来場している。
会期中の休館日は5日と12日。入場料はおとな300円、子ども100円で土、日曜と祝日は、市内の小中学生と小学生の付き添いの保護者1人まで無料。