JAにいがた南蒲(吉田文彦代表理事組合長)は6日、三条中央検査場所=三条市柳川新田=で平成23年産米初検査を行い、わせの2品種を検査した。早いものでは今月中旬から新米が店頭に並ぶ。
コメの販売を前に1等級から3等級までの格付けを行うもので、資格を持つ検査員が持ち込まれたコメの等級のもとになる品位などを検査し、判定した。
午前9時から行ったセレモニーには、吉田組合長はじめ同JA関係者、執行検査員などが出席。吉田組合長はあいさつで、ことしは東日本大震災や新潟・福島豪雨など災害の多い年で心配したが、ここにきて収穫期を迎えられることを喜んでいると話した。
放射線の影響がいちばん心配だったが、8月29日の県の検査結果の発表では、管内の田上、加茂、三条、見附、長岡(中之島)のいずれも検出されなかったことに安心した。集荷されるコメは1年間の組合員の努力のたまものであり、慎重な検査と十分な保管体制を求めた。
この日、同検査場所に持ち込まれたコメは三条地区で生産された「こしいぶき」と「ゆきん子舞」で、1袋30kg入りが1,300袋。セレモニーでは451袋を検査し、1等米率は93%の格付けで、このあと続く、コシヒカリの品質も「十分に期待できる」とした。
検査は、コメの入った袋に、「穀さし」という金属製の棒を挿して約1,000粒の検査用のコメを採取して3人の検査員が検査。黒い検査用の皿に入れてコメの色やにごりや形、カメムシの影響などを目視し、水分測定器で水分量の検査をして判定した。