三条昭栄通り商店街(箕輪勲男会長)は、8月の三条夏まつり・夜店市で販売した「三陸産秋刀魚浜焼き」の売り上げを東日本大震災の義援金として、7・13水害の感謝メッセージが縁となった岩手県陸前高田市に届けようと14日早朝、出発した。
きっかけは、7・13水害の翌年2005年9月開いた同商店街恒例の「三条よってけ祭り」だった。来場者から合併した新三条市の誕生を祝い、7・13水害で全国から受けた支援に対する感謝のメッセージを書いてもらい、そのメッセージをつけた風船1,000個を飛ばした。
そのうちの黄色い風船1個が直線距離で約300キロも離れた陸前高田市高田町に届いた。当時65歳の男性が舞い降りた風船をキャッチし、メッセージの内容からホームページを検索。よってけ祭りの開催を知り、メールで風船の行方を知らせてくれた。
その後は男性や陸前高田市との交流があったわけではないが、3月の東日本大震災の発生により、津波で大きな被害を受けた陸前高田市の映像や名前が連日テレビで放映され、箕輪会長は6年前のエピソードを思い出した。
何かできることはないかと、ことしの三条夏まつりの夜店市で、岩手県からサンマ200匹を仕入れ、売り上げを義援金にとうたって会場で焼きたてを1匹200円で販売し、その売り上げ4万円と市民から預かった千円の計4万1,000円を義援金とした。
このほか、陸前高田市に相談し、来年の開花を楽しみに希望をもって育ててほしいとしてチューリップの球根1,000個を同市の仮設住宅に届けるとともに、昭栄通り商店街役員によるマジックショーの慰問を行うことに。14日午前6時、箕輪会長はじめ同商店街役員計4人が陸前高田市に向けて車で出発した。
一行は同日午後1時半に陸前高田市に到着予定。仮設住宅を訪問したあと、午後3時ころ仮設市役所を訪れて、戸羽太市長に義援金を渡し、あわせて三条マルシェへの出店案内なども行う。
箕輪会長は、郵便などでも送れるが、立ち上がろうという人たちを応援したい、「頑張っていれば必ず復興できる」と直接、伝えたいと話した。