燕署(五十嵐喜一署長)は16日、職員が連携して社債購入などの類似詐欺被害を防いだ燕市物流センター1、北越銀行県央つばめ支店(二宮康彰支店長)に感謝状を贈った。
午前10時に同支店の二宮支店長(45)と窓口で業務にあたった山田恭子さん(22)の2人が燕署を訪れ、五十嵐署長から支店表彰を二宮支店長に、個人表彰を山田さんにと、それぞれに感謝状を手渡した。
功労の概要は、8日午後1時過ぎ、同支店の窓口に燕市の85歳の男性が訪れ、窓口担当の山田さんに県外の個人名義の普通口座に100万円の振り込みを依頼。振込依頼者が高齢で振込金額が高額、振込先が東京の金融機関の個人名であったことなど、振り込め詐欺の特徴と似ていたことから、男性に振込理由について尋ねたが理由がはっきりしなかった。
振り込め詐欺の疑いがあると察した山田さんは振り込み手続きを中断し、副支店長に報告した。同支店から警察が通報を受け、男性から事情を聴いたところ、社債購入のための振り込みとわかり、利殖勧誘の類似詐欺容疑事件と認められた。同支店では、日ごろから振り込め詐欺の未然防止について指導教養を実施している。
8月末までの振り込め詐欺被害の状況は、県内では29件約2,849万円。燕署管内では3件約55万円。燕市内の金融機関(54店舗)は、燕市金融機関防犯連絡協議会を組織しており、組織的にも振り込め詐欺の未然防止に努めている。