燕署(五十嵐喜一署長)は16日、燕市内を流れる西川に転落して流されていた女性を家族の連携で救助した燕市吉田浜首町の親子に感謝状を贈り、人命救助の勇気ある行動をたたえた。
感謝状を受けたのは、会社員堀井まり子さん(46)と堀井さんの次男で新潟工業高校3年の慎太君(17)の2人。
人命救助の功労があったのは8月28日。午後4時半ころに西川沿いの自宅にいた慎太君が、西川の中を顔と手だけが出た状態で人が流されているのを見つけ、すぐに母まり子さんに知らせるとともに、自宅のもの干しざおを持って川へ向かった。
まり子さんも、自宅にいた夫と母に知らせ救急車の手配をしてもらうとともに、自身は流される女性に声をかけ続けた。
同所では西川は、幅8メートルで水量も多く、当初は3メートルに満たないもの干しざおが届かない位置だったようだが、堀井さん宅から10メートルほど下流のカーブの流れで、慎太君たちのいる側に寄ったことと、まり子さんが声をかけたことで女性が目を開け、差し出したもの干しざおにつかまることができた。
慎太君とまり子さんで岸まで引き寄せ、まり子さんの夫も手伝って女性を川から引き上げた。女性は救急車で病院に運ばれたが、命を救われた。
五十嵐署長らは、もの干しざおを持って出た慎太君の機転の利いた行動や家族の連携プレーに、とっさのときには難しい行動と功労をたたえた。