10月13日からマレーシアで開かれる第7回世界ジュニア&カデット空手道選手権大会のカデット男子個人組手70kg以下級に出場する燕中学校3年篠原寛弥君=燕市中央通3=が20日、鈴木力燕市長を表敬訪問した。
5歳から兄の影響で空手を始めた篠原君。小学校1年から全国少年少女空手道大会で6年連続の県代表となり、4、5年生で全国規模の大会で優勝するなど常に全国で優勝を争うほどの活躍を続け、ことし7月に中国で開かれた第11回アジアジュニア&カデット空手道選手権大会で準優勝し、世界大会への出場を決めた。
表敬訪問には学校の制服を着て、燕市空手道連盟の田辺良文会長と母道子さんと3人で市役所を訪れ、藤沢健一教育長も同席した。
篠原君が出場するカデットは14、15歳の区分。世界大会についてはまったくといっていいほど情報がなく、何カ国から何人の選手が出場するのかも行ってみるまでわからない状況と言う。
鈴木市長は「ぜひメダルを取って帰ってきてください」と活躍を願うともに、「プレッシャーをかけるわけじゃないけど、あなたが勝つと県立武道館の(燕市への誘致に成功する)可能性が高まる」と市長の立場からも期待した。
道子さんは、篠原君の体重を維持する必要もあり、「持久力のつく食事とか考えてます」と後方支援。篠原君は、「最初から勝つ気持ちであきらめないで優勝をねらって頑張ります」と意気込みを話した。
ほかにも県立新潟高校への進学を希望し、父は歯科医師だが自身も医師を目指していることを紹介したほか、燕市がスポーツや芸術の分野での市民の功績をたたえて顕彰している燕大賞を気にしているとか。まだ燕大賞を受けておらず、鈴木市長は燕大賞どころか、目指すは「名誉市民だ」。篠原君の手を自分の手で確かめるなど活躍を喜んでいた。