台風15号接近の影響で県内は風雨が強まっており、JR東日本は21日夕方から上越新幹線も運転を見合わせるなど影響が出始めている。
上越、長野、東北の各新幹線は運転を見合わせ。秋田新幹線は、盛岡−秋田駅間の上下線で終日運転を見合わせ、東京−盛岡駅間の上下線の一部列車が運休。山形新幹線は、東京−新庄駅間の上下線で終日運転を見合わせる。
在来線でも県内各地で一部運休や運転見合わせ、遅れが出ている。県央地域を通る路線では、信越本線が新潟−新井駅間の上下線の一部列車に遅れと運休、越後線は午後6時ころから新潟−内野駅間の一部列車に運休が出ている。
JR燕三条駅では構内に列車の運休を知らせるアナウンスが響き、携帯電話で台風関連の情報を収集する人も。午後6時過ぎになると電車がなくなるからと、部活を早めに切り上げて駅前で母に迎えに来てもらう高校生もいた。
この日の三条の最高気温は20.0度、明け方の最低は17.1度。前夜から雨が降り続き、日中は1時間雨量を記録するに至らないことも多かったが、この日夜に最接近すると思われる台風15号の接近に伴って夕方から風雨ともに強まっている。
新潟地方気象台の午後4時57分の発表では、強い台風第15号は21日夜の初めころにかけて新潟県に最も接近する見込みで、21日夜遅くにかけて低地の浸水や暴風に、22日昼ころにかけて土砂災害、河川の増水やはん濫に警戒を呼びかけている。
北陸付近に停滞する前線の活動が活発になっている。台風15号は21日午後4時には静岡県付近にあって1時間におよそ45キロの速さで北東に進んでいる。台風はしだいに速度を速め、21日夜の初めころにかけて新潟県に最も接近する見込み。
県内は強い所で1時間に30ミリから40ミリの激しい雨が降っている。22日午後6時までに予想される24時間降水量は、多い所で下越150ミリ、中越200ミリ、上越250ミリ、佐渡80ミリの見込み。
風は北東か東の風がしだいに強くなり、21日夜には北から北西の風に変わり、下越、佐渡では21日夜遅くにかけて非常に強く吹く。その後も県内では、22日昼前まで北西の風が強く吹く。22日昼前にかけて予想される最大風速は、下越と佐渡で陸上20メートル、海上23メートル、中越と上越で陸上15メートル、海上16メートルの見込み。また、主な地点の降り始めの20日午前0時から21日午後4時までの総降水量は次の通り。