三条産のコメを給食で食べている東京都・荒川区立第二峡田(はけた)小学校の児童が交流事業で17、18日の1泊2日で三条市を訪れ、三条市の豪雨被害を心配して行った募金で集まった義援金5万円を「三条がんばれ!」など手書きのメッセージとともに国定勇人市長に手渡した。
第二峡田小学校(児童244人)は、給食に三条産米を使用し、下田地区の生産者が同校に行く出張授業も実施。さらに三条産のコメを首都圏で知ってもらうキャンペーンの一環の交流事業「コシヒカリ収穫体験in三条」にも一昨年から参加し、三条での稲刈りやナシ狩りなどを体験している。
3回目のことしも9月17、18の2日間の開催を決め、同校に案内をしたあとに、7月の新潟・福島豪雨が発生。テレビや新聞で三条市が大きな被害を受けたことを知った児童が、「三条のために」と自主的に募金活動を行い、三条市を訪れた17日の夕食の時、児童たちを歓迎するために訪れた国定市長に、集まった義援金とメッセージのつづりを手渡した。
今回、参加した児童は4年生18人と5年生21人で、5年生のほとんどは昨年に続いて2回目の参加。昨年は、稲刈り体験は北五百川の棚田で行い、日帰り温泉「いい湯らてい」で入浴、宿泊は農業体験交流施設「よってげ邸」と下田地区が中心で、ことしもその予定だったが豪雨被害の影響により稲刈りは栄地区、宿泊は市街地の三観荘に変更になった。
メッセージは、参加児童39人がA4の用紙に1枚ずつ書いたものをラミネートしてつづった。表紙には「三条市の皆さんへ」と書かれ、ひとり一人からのメッセージには、「水害だいじょうぶですか?」、「水害で落ち込んだりしないでください」、「三条がんばれ!」、「大変なのにありがとうございます」、「台風があるのできをつけてください」と、気遣ったり、応援したりと子どもたちの温かい気持ちがつづられている。
三条市では、「第二峡田小学校の皆様の気持ちを心から大切に受け止め、これからもますます交流を深めていきたいと考えております」とコメントし、メッセージは市民が閲覧できるようにすることを検討している。