地域で育てたヒマワリの種で加茂山のリスのを育てるなど、ヒマワリを活用して加茂市を元気にする「ヒマワリスプロジェクト」(高橋一行実行委員長)は23日から25日までの3日間、加茂市穀町の宮大門前交差点にある新潟経営大学コンソーシアムのサテライト店舗でヒマワリ絵画展を開き、プロジェクトに賛同した市内5つの保育園や幼稚園の子どもたちの絵画をはじめ、市民から寄せられたヒマワリメッセージやこれまでの活動写真を展示して、プロジェクトの活動を紹介している。
このプロジェクトは、ヒマワリを活用して加茂を元気にしたいと願う新潟経営大学の宮脇ゼミの学生らと加茂市の商店街などが連携して昨年秋から取り組んでいる。プロジェクト名は「ヒマワリ」と「リス」をかけた「ヒマワリス」と造語した。
ヒマワリを通して活動するプロジェクトの目的は、観光、地域内連係、地域外交流、食、雇用の5つ。将来的は加茂市の宝のひとつ、加茂山公園リス園のアイドル、リスに市民が育てたヒマワリのタネをえさとして与え、地域で地域の宝を育てる考えだ。
ことしは、市内に拠点畑を作ってヒマワリを育てるとともに、趣旨を広く理解し協力してもらおうと祭りやイベント会場、幼稚園、学生が町を歩いて直接、ヒマワリのタネを市民に配布した。
「ヒマワリ絵画展」は、そのタネを育てて咲いたヒマワリの花を描いた子どもたちの作品約120点と学生が市民に書いてもらったメッセージカード800枚近くを展示している。
県内外出身の学生たちは、これまでは大学、アルバイト先、家の間を行き来するのが主だったが、プロジェクトに参加したことで加茂市の商店街を訪れ、市内を歩いて地域の人たちとふれあうことができた。また、商店街など地域にとっても大学生との接点ができ、それぞれに新たなかかわり方が生まれている。
前日22日に会場準備をしていた学生たちは、さらに多くの人に活動を知ってもらい、賛同者を増やしたいと言い、会期中は交代で来場者にこれまでの取組などを話すことにしている。「来年、植えてくださる方や興味をもった方など、大勢の方に来てほしい」と来場を呼びかけている。3日間とも午前10時半から午後6時まで開場、入場無料。