私たちの三条市をつくる市民の会(村上幸一会長)と小中一体校の問題を考える会(外山晴一会長)は23日、第一中学校区の小中一体校の建設を進める三条市の市長、教育委員会、市議などに抗議するデモ行進を行い、320人余りが参加して小中一体校建設反対などを訴えた。
午後4時からのデモ行進に先立ち、3時半から嵐南公民館で集会を行い、私たちの三条市をつくる市民の会の村上会長や内田力顧問、小中一体校の問題を考える会の外山会長があいさつ、浜田伸子副会長が経過説明を行った。
村上会長は、市民の会をつくったのは、今の市の行政、とくに教育行政が市民の声を聞かずに進められているのが実態とし、デモ行進をしながら反対運動を市民にアピールしなければ教育行政は目が覚めないと訴えた。
さらに28日に三条市議会で学校の設置条例の議案が提出、可決されると小中一体校の建設が始まり、残り時間はわずかだが、各市議に否決に回るよう協力を求め、これからも反対の運動を続けて行かなくてはならないと協力を求めた。
外山会長は、一体校の条例が可決されればいちばんの責任は市長にあり、賛成した市議も連帯責任を問われ、一体校が危惧するような状態になったらその責任を追及し、学校が建設されても監視を続けていくと運動の継続を話した。
デモ行進は、嵐南公民館から三条市役所までを、「桃太郎」の音楽を流す同会の車が先導。「三つの小学校をなくする 1,500人もの小中一体校反対」の横断幕を先頭に、「四日町小、条南小、南小をなくするな」、「冷房もない一体校は反対」、「270人のバス通学反対」、「3階のプールは危ない!」、「グラウンド一つではおかしいぞ!」、「子どもや教育を出世の道具にするな」、「いも洗い一体校反対!」などの抗議のプラカードを掲げ、シュプレヒコールあげながら1時間かけて行進した。
三条市内では、メーデーやみこし渡御、まつりのパレード以外で、警察官が交通整理をしながら進む行進をあまり目にしたことはなく、沿道の市民は足を止め、通行するドライバーもたくさんのプラカードを掲げて、こぶしを振り上げながら歩く行進を見ていた。