シルバーウイーク最終日の25日、三条鍛冶道場を中心に越後三条鍛冶まつり'11と三条マルシェ〜ごった市@ホコテンが行われた。秋晴れにも恵まれて延べ2万3,000人(主催者発表)が来場するにぎわいで、三条の食や技術などを楽しんだ。
ちょうど1年前に本寺小路周辺を会場に第1回目を開催した三条マルシェと、同道場を会場に5回目の節目を迎えた鍛冶まつりとが、初めて同会場でコラボレーションして開かれた。好天にも恵まれ、主催者によると昨年1万人だった鍛冶まつりの来場者の倍以上となる人出で、子ども連れや夫婦などを中心に来場者が途切れることはなかった。
青空が広がり最高気温27.6度の汗ばむ陽気。特設ステージではダンスや歌など出演者の熱演が連続して行われ、会場内を流れるその音楽がさらにイベントを盛り上げた。
ステージから離れた場所でも音楽にあわせてスキップをしたり、手拍子しながら歩く子どもたちもいたり。また、味や調理方法、技術や事業所の内容、さらには値段交渉など、出店者と買物客もさまざまな会話を楽しみ、あちこちで笑顔があふれていた。
鍛冶まつりのイベントでは、ミニ包丁づくりや刃物の研ぎ直し・お手入れ相談、刃物や金物の即売などが行われた。
また、事前に参加者を決めた「特別な人のための包丁づくり」では、全国親子クッキングコンテスト新潟県大会で優勝するなど料理が大好きな娘の花音さん(11)に手作りの包丁を贈りたいと、燕市新生町、佐藤麻子さん(38)が挑戦。鍛冶集団の吉田恒雄師範がマンツーマンで指導し、丸1日作業を行って世界に1丁のオリジナル包丁を完成させた。
夕方の贈呈式で、佐藤さんは「お嫁に行くまで一緒に料理を作りましょう」と、たくさんの愛情を込めて手作りした包丁を花音さんに手渡し、花音さんも「うれしい」と笑顔。会場の鍛冶集団のメンバーも大きな拍手を送っていた。