三条市議会9月定例会の最終日28日、第一中学校区の一体校建設について反対運動が行われるなど関心が高まるなか、第一中学校区一体校建設事業費を含む一般会計補正予算や条例の一部改正などを原案通り可決し、3つの小学校と1つの中学校を1つにする一体型校舎の建設が決まった。
平成26年4月1日施行で、小中一貫教育推進に当たって一体型校舎を第一中学校で整備するために必要な「三条市立学校設置条例の一部改正」の採決では、記名投票を行った。議長を除いた25人が投票し、賛成14票、反対11票の3票差、賛成多数で可決した。
一般会計補正予算については、一体型校舎建設に関連した項目を削除した修正案を梶勉、佐藤和雄、横山一雄、西川哲司の4市議が連名で提出。同補正予算の採決の前に、この修正案について記名投票で採決したが、反対14票、賛成11票で否決となった。
また、採決を前に行われた討論には、7人の市議が発言し、第一中学区の小中一体校建設についてを中心に、賛成、反対の立場で意見を述べた。
午後2時過ぎの閉会後、国定市長は小中一体型校舎建設関連の議案の可決は「本当に教育の問題ですからいろいろな意見があったと思っている」と話し、そもそもの議論のスタートから3年近くがたつなかで「議論が尽くした中で、こうして民意が確定したということについては、ひとまずほっとしています」。
いろんな意見があったのも間違いなく、市長選でも多くの声を聞いたが、これまで数回の議会でもしっかりとした論戦が繰り広げられたという認識を示した。
民意が確定し、一中学区一体校建設を進めるなかでハード建設はもちろん、ソフト面、小中一貫教育のありようも大事に進めて行かなければならず、まだ多くの市民が感じる不安について意見を聞く一方、情報発信しながらより良い計画をつくりたいと話した。