10月「神無月」の始まり1日は曇り空で、三条では最高気温が10月中旬並みの19.9度にとどまり、秋冷を感じさせた。
この日午後、燕市総合文化センターそばの中ノ口川左岸では、イーゼルを立ててスケッチするグループがあった。月2回、同センターで開かれている燕市中央公民館主催教養講座「水彩画講座」の受講生のうち9人が同センターから歩いてスケッチに訪れた。
受講生は対岸の家並みや県境の山、逆に反対を向いて水道の塔をモチーフにしたり。中州の草は青々として見た目に秋を感じないが、川風は冷たく、受講生は長袖でウインドブレーカーを着た人もあり、まさに肌で秋を感じていた。
受講生は3年ほどで卒業する。講師の三条市・高井茂さん(76)は「今は孔子も良寛もなくて、大事に生きてます」と達観。カンバスに向かう受講生に「これで人生を大事に生きてもらえれば私は本望です」と話し、受講生の指導に熱中していた。