プロ野球・東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」が2日、4カ月ぶりに燕市に飛来し、5月の田んぼアートの田植えに続いて今度は稲刈りに参加した。
東京ヤクルトスワローズの「スワロー」はツバメであることから、燕市は昨年から東京ヤクルトスワローズとの連携を深めている。ことしは3つのコラボ事業を進めており、スワローズOBによる少年野球教室の開催、スワローズ公式戦での「ヒーロー賞」提供、もうひとつが田んぼアートだ。
田んぼアートは毎年、燕市吉田新保地区の吉田ふれあい広場西側の田んぼをカンバスに行われており、色の違う稲を植えて巨大絵のようなデザインを描く。ことしはその図柄をつば九郎のイラストにし、さらに田植えと稲刈りにつば九郎に参加してもらうことにした。
稲刈りは午前9時から行い、小雨のぱらつくあいにくの天気だったが、市民約300人が参加してかまで稲を刈り、束ねて1時間ほどで作業を終わり、土産におにぎりとヤクルト、ジュースをもらった。東日本大震災で今も燕市内に避難している人や福島県南相馬市の仮設住宅に移った人、町田市・燕市交流事業「農業体験ツアー in つばめ パートII」で1、2日と来燕した東京都町田市からの親子12人も参加した。
つば九郎は田植えでも大人気だったが、今回も同様。ユーモラスなパフォーマンスで稲の束を運び、田んぼに入ってかまで刈る作業も手伝った。握手や記念撮影、サインを受け付けると順番待ちの行列ができ、遠くからかけつけたスワローズグッズを身につけたファンもいた。
数年前からスワローズファンの湯沢町に住む中学校3年生、杉本夏海さん(15)は家族4人で会場を訪れた。スワローズグッズのタオルやリストバンドはもちろん、両手の親指には、つば九郎をデザインしたネイルアート。昨年、神宮球場のファン感謝デーはつば九郎を遠くスタンドから見るだけだったが、この日はつば九郎とふれあうことができ、「ちょーかわいくて感激しました!」と興奮していた。
このあと午後からもつば九郎は、物流センターで開かれていた燕青空即売会の会場に登場し、来場者を喜ばせていた。