新潟県などは8日午後1時半から4時半まで燕三条地場産業振興センター・リサーチコアで「臓器移植フォーラム2011 in 三条」〜命 Relay for you 臓器移植はあなたの意思をつなぎます〜を開き、臓器提供や臓器移植について考えるきっかけになればと来場を呼びかけている。
主催は新潟県と財団法人新潟県臓器移植推進財団、新潟県腎臓病疾患者友の会。10月は国の臓器移植推進月間で、毎年1回この時期にあわせて県内1カ所でフォーラムを開いている。
8日は午後1時半に開会し、1時40分から臓器移植コーディネーターによる改正臓器移植法の解説、2時10分から臓器提供した家族による体験発表を行う。
休憩をはさんで2時40分から三条市在住ハーモニカ奏者の佐藤昇さんのミニコンサート、3時から「提供の時〜家族の思いは〜」をテーマに、臓器移植コーディネーター、移植医療を行っている医師、臓器提供した家族、移植を待つ腎臓病患者の4人によるトークショーを行う。
昨年7月の臓器移植法の改正で、脳死判定後の臓器提供は本人の意思が不明でも本人に拒否の意思がない限り家族の同意だけで臓器提供ができるようになり、15歳未満の臓器提供も可能になった。また、健康保険証や運転免許証の裏面に臓器提供の意思表示欄が設けられ、臓器移植や臓器提供が身近になっている。
しかし、いざ家族が最後の時を迎えたときに臓器提供の選択肢があることを思いつかないことが多く、主催者は理解を深める機会になればと大勢の来場を呼びかけている。
入場無料で、だれでも参加できる。問い合わせは、新潟県臓器移植推進財団(電話:025-283-4880)へ。