弥彦温泉の旅館「みのや」(白崎豊大社長)は、SNS「Facebook(フェイスブック)」のチェックインクーポンを活用して、10月末まで売店で1,000円以上を買うと10%OFFになるサービスを行っている。
チェックインクーポンは、Facebookが行っている無料サービス。GPSを使ったFacebookスポット機能でチェックインすると、参加事業所が提供するクーポンを利用できる。
「みのや」のクーポンを利用するにはiPhoneかAndroid端末にFacebookアプリをインストールし、「みのや」に行ってスポット機能で「みのや」にチェックイン。Androidは表示された「チェックインクーポンを入手」のボタンをクリックし、iPhoneはさらに「みのや」へのリンクをクリックすると同様のボタンが表示されるのでクリックする。表示されたクーポンを「みのや」の売店「お土産処 良寛さま」で提示すれば、1,000円以上で10%引きの特典を受けられる。
「みのや」でFacebookの活用に取り組んでいるのは、白崎純也専務。すでに「みのや」の公式Facebookページも開設し、9月にも館内の居酒屋「だんらん亭」で生ビール1杯をサービスするチェックインクーポンを発行しており、今回で2回目になる。
全回の利用は5枚ほどにとどまったが、今回は宿泊客以外も利用できるように売店を対象にしたチェックインクーポンにした。と言うのも、東日本大震災以降、宿泊客の利用は大幅な前年割れもあったが、売店に限っては3月こそ前年を下回ったものの、それ以降は落ち着き、利用者も順調に伸ばしている。
「せっかく人の流れがあるなら、より多くのお客さまに利用していただこう」と白崎専務。今はまだチェックインクーポンの利用は少なく、弥彦温泉の旅館がクーポンを発行するのも初めてだが、地元でもFacebookの利用者が着実に増えており、先を見越して積極的に取り組んでいる。
また、チェックインクーポンの利用には、一定の回数、チェックインする、あるいはタグ付けされたグループでチェックインする必要があるといった設定でもき、リピーターや誘客にも期待する。
また、昨年11月の発売以来、入荷しては売れ切れが続いた弥彦の新しい銘菓、ウサギをかたどったスイス産クーベルチュールを使った「弥彦ちょこっ兎(チョコット)」(7個入り700円)が夏場の温度管理が難しいため、5月中旬から製造を中止していたが、製造を再開して「みのや」の売店にも7日から再び並び始めたばかり。タイミングもぴったりでチェックインクーポンを利用した売店の利用を呼びかけている。