三条市水道局大崎浄水場では、昭和8年に建築された同施設が国登録有形文化財に近く登録されるのを前に8日午後2時からその記念イベントを行い、同浄水場で一般公開やライトアップを行う。
登録予定の施設は、ろ過池を備えた浄水場の事務室棟や旧番宅、浄水関連の建造物など10件と同浄水場から旧国道289号をはさんで五十嵐川の土手下にある取水場のポンプ場と門の2件の計12件。7月に国登録有形文化財となることが決まり、官報告示での正式決定を待っている。
イベントは8時までで、ひまわり保育園児による和太鼓演奏で幕開き。施設の一般公開をはじめ、水風船やポストカードをそれぞれ先着200人に無料プレゼント、4時半まで「大崎浄水場のおいしい水のお茶会」、3時半からは「三条のおいしい水!きき水大会」を行う。
また、長岡造形大学の平山育男教授を講師に見学ツアーも行う。午後2時から先着30人を定員に参加を受け付け、2時半から約1時間のツアーを行う。
さらに、日没の午後5時から「キャンドル&ライトアップ」を行う。施設をキャンドルと投光器でライトアップするもので、赤い屋根の事務室棟や英国人の設計とされる送水ポンプ室は投光器を使って照らし出す。送水ポンプ室わきから登り道にはキャンドル、山の上にある配水池の換気塔はキャンドルとランタンでライトアップする。
暗くなってからの来場には、足元を照らす懐中電灯などを持参した方がいい。
イベントは入場無料。同浄水場は、昭和8年からの建造物を良好に保存しつつ、現役で使っている全国でも貴重な水道施設。毎年6月の水道週間にあわせて一般公開しているが、ふだんは関係者以外立ち入り禁止の施設。昭和のモダンな建物やライトアップの幻想的な風景など、ゆっくりと見学できる貴重な機会だ。