3連休最後で「体育の日」の10日、三条市の中心市街地の道路、延長約900メートルを歩行者天国にして「〜三条マルシェ〜ごった市@ホコテン」が「史上最大 最強 最長」と銘打って開かれた。秋晴れに恵まれ、規模が史上最大なら来場者も同様で、6万2,000人(主催者発表)もの人出でにぎわった。
三条別院から本寺小路、昭栄通り、パルム周辺、一ノ木戸商店街を結ぶ約900メートルの歩行者天国が会場。三条市を中心に県内外から、これまでの2倍以上の111店が出店し、会場内4カ所の特設ステージでは、吹奏楽、バンド演奏、お笑い、ダンス、大道芸などを次々と繰り広げた。
午前9時半から三条別院境内で行ったオープニングイベントでは、第三中学校吹奏楽部の演奏でスタート。同実行委員会の箕輪勲男実行委員長と国定勇人市長があいさつに続き、三条東高校書道部の書道ガールズが6メートル×8メートルの大紙2枚に墨で「前進」などの文字を書く書道パフォーマンスを披露した。
旬のスイーツをはじめ、カレーラーメンやカレーイタリアン、柏崎の鯛茶漬けなど三条や新潟の味をはじめ、佐賀県武雄市のイノシシの串揚げ、玉ノ井部屋力士の塩ちゃんこ鍋、福島や岩手など普段は味わえない貴重な出店もあり、あちこちで「おいしい顔」が広がった。会場内4カ所で行ったステージイベントでは、歌やダンス、漫才や大道芸とそれぞれの出演者が盛り上げ、笑顔があふれていた。
10時の開会前から大勢の家族連れなどが訪れ、人にぶつからずに歩くのも大変な時間帯もあった。オープンから閉店まで行列のできていた店も少なくなく、飲食をはじめ物販でも昼前には、売切れが続出。幕の内弁当50食を用意した料理店はわずか1時間で売り切れ、「初めての出店だったので、まさかこんなに売れるとは」と、人出の多さに驚き、売れるチャンスを逃し、来場者には売り物がなくなって迷惑をかけたと悔しがっていた。
三条マルシェも今回で8回目となり、目当ての店に直行する人や知り合いとなった店にあいさつする人などリピーターも増えた。また、初めての来場者のなかには「あれ、昭栄通りのアーケードなくなったね」と数年ぶりに中心市街地に来たという人、「通勤で自動車では通るけど、ここを歩けるなんて」と歩行者天国の商店街通りの沿道に腰をおろしてハンバーガーを食べる若い人もいた。
商店街通りのにぎわいを見た40歳代の人は「むか〜しの歩行者天国を思い出すね」と話す人もあり、30年近く前まで当時の三条青年会議所などが毎年、夏に大通りを歩行者天国にして行っていたちびっこ広場もほうふつとさせた。次回のマルシェは年明けの2012年1月29日に三条市厚生福祉会館で開く。