三条市下田地区のサツマイモ畑で12日、幼稚園児がイモ掘り体験を行い、赤土の中から次々と出てくる下田名物のサツマイモ「ベニアズマ」の収穫に熱中した。
イモ掘りを体験したのは、三条市興野1、学校法人聖母学園「三条白百合幼稚園」(石黒晃泰園長)の年中児26人。同幼稚園の年中さん恒例行事で、毎年、棚鱗地内の「睦農園」でサツマイモ掘りを行っている。
秋晴れのこの日、園児は午後1時過ぎに畑に到着。緑色の葉とツルが茂るうねが数十列は並ぶなか、先に葉とツルを刈り取ってもらった1列に園児たちが並んでイモ掘りのスタート。小さな靴下を軍手代わりにして手を入れて柔らかな赤土を掘ると、次々と赤紫色のサツマイモが姿を現した。
「あった〜」、「とった〜」、「おっき〜」とあちこちで歓声が上がり、収穫用のレジ袋はどんどん重くなっていったようだ。なかには、園児の顔の長さほどありそうな大物にあたり、2人がかりの小さな手で土を掘りながら「イモ掘りって大変だね」と話す子も。イモを掘り終えると、「楽しかった」、「また、来るね」と園主らに話していた。
同幼稚園では、この日収穫したサツマイモは、それぞれが家庭に持ち帰るほか、翌13日にスイートポテトにして幼稚園で味わうことにしている。
また、睦農園園主の熊倉さんは、下田地区のサツマイモ生産者でつくるグループ「いもッチ隊」の代表で、同グループではしただ郷交流拠点検討委員会の「秋の下田郷 うきうきフェスタ」の体験プログラムとして11月初旬まで「さつまいも掘り」の希望者を受け入れている。参加費は、入園無料で収穫したサツマイモ1キロにつき300円から。参加は2人からで、手袋、サツマイモを入れる袋、虫よけスプレーなどを持参する。申し込みは、熊倉代表(090-7237-3932)へ。