鈴木力燕市長は12日午前、臨時記者会見を行って東京ヤクルトスワローズとの交流、連携事業の一環としてパッケージに球団のマスコットキャラクター「つば九郎」を起用した「つば九郎米」を11月7日に発売すると発表した。
JA越後中央管内で収穫したコシヒカリ、3割減農薬・減化学肥料栽培(減減30)の新米を450g入り500円と5kg入り2,500円で販売する。パッケージデザインは球団側で制作。稲穂を詰めたかごを背負うつば九郎のイラストと「つば九郎米」の筆文字に「えちごのコシヒカリ」、「やさしい環境で育ったお米だよ」のキャッチフレーズを加えた手描き感あふれるデザインだ。
販売はJA越後中央直販サイトと同サイトにリンクするバナー広告を掲示するスワローズホームページでネット販売するほか、店舗でも県外では東京都内にある燕市のアンテナショップえちご燕物産館の両国店と町田店、県内では道の駅「国上」と燕三条地場産業振興センターで販売するほか、球場では管理の問題もあって販売できないものの、球団ファン感謝デーやちらしによる注文販売、燕市内の農業イベントでも販売する。
発売を前に10月21日から24日まで表参道新潟館「ネスパス」で開かれる燕市と燕市産業再生協議会が主催する「うんめぇ〜つばめ産 ときめき秋の陣 PART.3」で、22日午前11時から「つば九郎米」450グラムを限定150袋販売し、当日はつば九郎と鈴木市長も会場を訪れる。
さらに2011年間最多ヒーロー賞を提供する。今年度のスワローズ主催公式戦でヒーロー賞を獲得した選手に日本金属洋食器工業組合提供の1万円相当の高級金属洋食器セットを賞品として提供してきたが、その特別版としてペナントレースで最も多くヒーロー賞を獲得した選手に「年間最多ヒーロー賞」としてJA越後中央から「つば九郎米」1俵(60kg)を提供。今のところヒーロー賞の受賞は畠山和洋内野手が5回、館山昌平投手、バレンティン外野手がそれぞれ4回で続いている。
「ツバメ」は英語で「スワロー」とうい縁で燕市は東京ヤクルトスワローズとのコラボ事業を積極的に展開しており、今年度もヒーロー賞の提供のほかに、つば九郎が燕市に飛来して田んぼアートの田植えや稲刈り、野球教室も行っている。「つば九郎米」は今年度中に7トンの販売を目指す。
鈴木市長は、農業を取り巻く環境が厳しく、コメの消費拡大に結びつき、農家の所得向上、さらに後継者確保にもつながると期待し、つば九郎と田植え、稲刈りをしたストーリーを背景に「安心安全なおコメ、親しみのあるおコメというなかでつば九郎と燕のおコメのファンが拡大していけばいいのでは」とにこにこ顔でアピールした。