三条市北新保1、(株)宮原新聞舗(宮原正徳社長)は13日夜、三条市中央公民館で第20回よみうりファミリーコンサートを開き、来場した約370人が読売日本交響楽団メンバーらによる弦楽四重奏とピアノの調べに聴き入った。
同社は、中央で活躍する音楽家の演奏を地元で聞いてもらおうと毎年、コンサートを開いており、近年は読売日本交響楽団の現役団員の演奏を中心に聴いている。
今回も現役団員で首席奏者赤池瑞枝さん(第一バイオリン)、客演奏者の中島麻さん(第二バイオリン)、現役団員の三浦克之さん(ビオラ)と唐沢安岐奈さん(チェロ)、客演奏者の江上菜々子さん(ピアノ)の5人が出演した。
宮原社長はあいさつで、「コンサートは当店の総業50周年ではじめ、あと1年、あと1年と積み重ねた結果、おかげさまで20回と続けさせていただくことができました」と感謝し、開会した。
「美しき青きドナウ」を副題に前半は弦楽四重奏で、後半はピアノも加わっての「ワルツ」という構成で、モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」、ボロディンの「ノクターン」、ヨハン・シュトラウスIIのワルツ「美しき青きドナウ」など10曲余りを演奏した。
演奏の前後には1曲ずつ、曲の背景や特徴、聴きどころなどを出演者が説明。「この曲は、プロポーズの曲で」、「美しいハーモニーが夫婦の会話のよう」など、クラッシックに詳しくない人にも親しみやすく、わかりやすいように紹介。観客は美しく優雅に響く、弦楽器やピアノの演奏が終わるたび、1曲ごとに拍手を送り、秋の夜をゆったりと楽しんだ。