燕市大保、吉田ふれあい広場にあるサクラ、ソメイヨシノのうち1本が季節外れの花を開いている。
公園の東側は道路に沿ってソメイヨシノが並んでいる。その東側から駐車場へ入る角から数えて南側へ2、3本目の木が花をつけている。近くを歩いていても探さないと気付かないくらいの開花状況だが、それでも数えれば数十の花が開いている。
数輪がかたまって咲いている部分もあり、狂い咲きにしては立派?。ほかのソメイヨシノに花はなく、なぜかこの1本だけ。おまけにその木の足元には、代表的な春の花のタンポポの黄色い花も。枯れた草の部分には秋の季語のカマキリ、赤くなったソメイヨシノの落葉と、季節感がおかしくなりそうな風景だ。
ことしはさまざまな記憶が東日本大震災で上書きされた感があるが、振り返ってみれば1月、燕市は合併以来初めての雪捨て場を設置し、三条市は除雪対策本部会議を招集する記録的な大雪だった。
春は記録的な低温が続き、イネの活着が心配されたほど。夏は7月に入って早々に記録的な猛暑が続き、月末には記憶に新しい記録的豪雨。9月に入っても厳しいが残暑が長く続いたのに、下旬になると晩秋並みに気温が一気に下がった。
まるでジェットコースターのように平坦な部分の少ない年。それを考えればソメイヨシノの狂い咲きくらいで驚いてる場合ではないのかもしれない。狂い咲きしているソメイヨシノがあるのは、下の地図で表示したあたり。