NPO地域たすけあいネットワークは、事務所を置く「かじまちの家」=三条市本町6=に11月15日、「コミュニティ・カフェ ふらっと」をオープンするのを前に10月15日から「ふらっと文化祭」を開き、かじまちの家に関係者や地域の人たちの作品を展示し、一般開放して来場、鑑賞を呼びかけている。
オープン2日前の11月13日まで土、日曜と祝日も休まず毎日午前10時から午後3時まで開放し、和室、カフェスペース、新棟、土蔵に作品を展示している。入場は無料。
作品は途中で持ち込む人もあるのでだんだん増えており、初日15日で101点。手芸をはじめ、障害をもつ子どもの工作、絵画、生け花、書道と幅広く、ほのぼのとした身近な作品から、美術団体で勉強する人や卒業制作で屏風に描いた超大作まで、さまざまな作品を楽しめる。
地域たすけあいネットワークは今年度、地域との交流を深めるコミュニティー事業に取り組んでおり、新潟県地域支え合い体制づくり事業の採択を受けたことからテーブルやいす、備品などコミュニティカフェの開設に必要な経費をまかなえるめどが立って実現することになった。
コミュニティカフェは、コミュニティカフェ全国連絡会があるほど全国各地に開設されている。地域のたまり場や居場所で、地域の人々が交流し、支え合うための拠点だ。
地域たすけあいネットワークでは11月15日のオープンから当面は火、木、土曜の週3回、午前10時から午後3時まで開くが、利用状況や要望から運営の見直しも行う。利用するには入場料200円か、半年間有効の「ふらっと会員券」1,000円が必要だが、地域たすけあいネットワークの会員とその家族は無料になる。
無料のコーヒーと日本茶を用意するので、文字通り「ふらっと」入っても入場料200円で無料ドリンクを飲んで過ごせる。さらに調理室で調理する有料メニューを用意。できるだけ地産地消にこだわり、具だくさん汁の定食、ケーキセット、厚切りトースト、さらにかつての喫茶店でおなじみのモーニングセットもとプランを練っている。
今は有料メニューを提供するために営業許可を申請している段階。かじまちの家は最も古い部分が明治の終わりの建築で旧高橋家住宅。三条市が中心市街地歴史的建造物として調査した歴史を感じさせる建物で、中庭は往時の風情を残す魅力ある空間を味わってほしいと、まずは文化祭への来場を呼びかけている。