冬囲い作業の書き入れ時を前に三条市シルバー人材センターが24日から27日まで冬囲い講習会を開いて会員のスキルアップ (2011.10.25)

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冬囲い作業の書き入れ時を前に冬囲いを担当する会員のスキルアップを図ろうと、三条市シルバー人材センターは24日から27日までの4日間、三条市内で冬囲い講習会を開いている。

つかのめの里で行われた三条市シルバー人材センターの冬囲い講習会
つかのめの里で行われた三条市シルバー人材センターの冬囲い講習会

市内小中学校や施設の庭を教材にして毎日午前9時から午後3時まで行っている。受講者は冬囲い作業の初心者など15人。指導者も同センターの冬囲い作業のベテラン会員で、毎日15人が指導に当たっている。

初日24日は、特別擁護老人ホーム「つかのめの里」=塚野目=の前庭の植木を使い、まずは冬囲いに欠かせない荒縄の男結びの方法を習得した。

年齢を感じさせない身のこなしで作業
年齢を感じさせない身のこなしで作業

雪国の冬の風物詩ともいえるマツの雪吊りをはじめ、ドウダンツツジなどを使って低木に平らな屋根をつける舟囲い、木を囲むように立てたタケと一緒に植木を荒縄で巻くようにしばる陣立てといった基本的な冬囲いの形を実践しながら学んだ。

材料を運んだり、荒縄を固く結んだり、脚立を使ったりと、冬囲い作業は体力や身軽さの勝負。それに取り組もうという会員は、現役をリタイアした60歳以上とは思えない身のこなしで、休むことなく作業しながら冬囲いの技術を身につけた。

荒縄を結びながら「母ちゃんの首らと思ってぎゅっと締めればいいんだ。こんがときでもねーば仕返しできね」とブラックなジョークに大笑いして楽しみながら学んでいた。

さまざまな植木の形状に対応する必要がある
さまざまな植木の形状に対応する必要がある

三条市は中小企業が多く、同センターにも軽作業の注文が多いが、冬囲い作業は季節ものの人気作業のひとつ。そのシーズンを前に会員の作業技術の向上を図ろうと毎年、講習会を開いている。

昨年度の冬囲いはおそらく過去最多となる802件を受注し、83人の会員が延べで3,651人稼働し、契約金額は2,200万円余りにものぼった。

ことしの冬囲い作業は会員79人で14班を編制して従事し、710件の受注を目標に28日から作業を始め、降雪前の12月中旬ころまで行う。冬囲い作業の注文も受けており、費用は庭木の数や必要な材料によっても異なるが、多いパターンは会員3人による半日の作業で、材料費を含めて2万円前後になるという。注文は同センター(電話:0256-34-2526)へ。

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