歌と語りで命の大切さを伝え、自殺を踏みとどまってもらうきっかけになればと24日、燕市は燕市文化会館で「いのちのまつりトークライブ」を開き、約300人が来場した。
トークライブは、ナビゲーターの陶彩画を研究するアーティスト草場一壽さん=佐賀県武雄市=にフリーアナウンサーの副田ひろみさん=同県鳥栖市=が話を聞き、ときに朗読。さらに間に「旅をする合唱曲作家」の佐賀県出身の弓削田健介さんがピアノと歌をはさむという形で進んだ。
草場さんは絵本『いのちのまつり〜ヌチヌグスージ』、『つながっている!〜いのちのまつり』の原作書で、命の大切さや貴さを訴えている。副田さんはその絵本『いのちのまつり』シリーズの読み語りを担当し、弓削田さんは同シリーズのイメージソングを担当したことでつながり、3人で各地でトークライブを行っている。
草場さんは子どもたちの描いた絵を映しながら、「感性は個人的な情報の集積」、「感性を磨くということはセンス良くとかではない」と話した。
東日本大震災の被災地でふれ合った子どもたちについても話した。子どもたちに将来、何になりたいかと聞くと、口をそろえて自衛隊と答えたことを紹介した。「本当の真剣なおとなを子どもたちは初めて見たんです」と草場さん。
将来に夢をもつには「その前にあこれが必要」なのに「今はおとなになりたくない子どもが増えている」と、子どもにあこれがれるようなおとなであることの大切さを話した。
また、弓削田さんは、重度の難病を患いなか?ら、前向きに生きた燕市の岡村可奈子さん作詞の『笑顔を忘れないて?』も歌った。
親子での来場が目立ち、震災被災地の子どもたちのようすに目を潤ませて聞き入ってた。