三条署(富岡克隆署長)は24日、外国通貨購入代金の還付を偽装した詐欺被害を防いだ三条市本町1、三条本町一郵便局(坂上寿之局長)の蝶名林和博課長代理に感謝状を贈った。
午後3時に同郵便局の蝶名林さんが三条署を訪れ、富岡署長が感謝状を読み上げて蝶名林さんに手渡した。
10月14日に三条市の80歳代男性が同郵便局の窓口を訪れ、「イラクという国の通貨を購入したが、その代金が還付されるという連絡がきた。還付金を受けるための手数料として10万円を送金したい」といった内容を窓口を担当した蝶名林さんに話した。
「手数料だけで10万円」といった内容に不審を感じた蝶名林さんはさらに事情を聞き、適切な対応をとったことで、男性は被害を免れた。
蝶名林さんは、窓口に置いていた「お金を要求する電話は 疑う 確認 相談」と書いた三条署の振り込め詐欺防止を呼びかけるミニのぼり旗を示すなどして男性に送金をやめるよう説得したが、男性がなかなか納得してくれないことから坂上局長にも報告。同局から連絡を受けた三条署員が男性から事情を聞くなどしたところ、外国通貨購入代金の還付を偽装した振り込め詐欺とわかり、男性は送金をとどまった。
この日は年金支給日だったこともあり、男性はあとになって年金支給日と知っていたのではと話したという。また、県内の警察では10月14日から11月30日までを振り込め詐欺撲滅のための予防活動強化推進期間としており、その初日でもあった。
蝶名林さんは、投資のことなど、おかしいと思うことや気になることがあれば相談してほしいと話していた。