三条市本町1の中央商店街に11月1日、地場産の野菜を中心にした家庭料理風のランチを提供するオーガニック&産地野菜カフェ「野菜の食卓 Vege Table(ベジ・テーブル)」がオープンする。
旬の野菜や三条の特産品などをたっぷりと使ったレシピを地元の新潟県栄養士会三条支部の会員3人が考え、有機栽培米や野菜など三条の生産者を中心に仕入れた材料を、そのレシピにそって料理、提供する。店名の「Vege Table」は、野菜の意味の「vegetable」(ベジタブル)を2つに分けた造語だ。
ランチはビュッフェスタイルで、大皿に6種類ほどの料理を用意し、好みの料理を適当な量だけ皿に盛ってもらう。料理の一例は、車麩のキッシュ、柿の和風マリネ、バターナッツカボチャの千切りサラダ、筑前煮など。ご飯と味噌汁がつき、60分の時間制限付きで980円。ランチとフリードリンク(500円)のセットは1,300円。
同店は、三条や新潟の果物を使ったコンフィチュール(ジャム)なども手掛ける食品の企画・製造(有)四季の定期便=白鳥賢社長・三条市大島=が経営する。2000年に開業した同社は、新潟産の十全ナスの浅漬けをゆうパック商品として開発して以来、新潟の特産品を企画、開発して全国に発信している。
「VegeTable」オープンのきっかけとなったのは、コンフィチュールを開発した当時、「自分のブランドを作りたかったら店を出すこと」とアドバイスを受けたことという。
自社製品を百貨店の店頭でも扱ってもらっているが、店頭に並ぶだけでは「ここがいいんですよ」と商品の本当の良さを消費者に伝える限界を実感。さらに、地元の果樹や野菜の生産現場を知り、これだけ安全でおいしい農作物で、こんな食べ方もできるなどの情報は、スーパーの店頭に並んでいるだけでは伝えられないと思うようにもなり、「体にいい物を食べられる場所、旬の野菜をおいしい料理にして提供する場所がいる」と準備を進め、ダイレクトに思いを伝えられる実店舗のオープンとなった。
店舗は、元焼肉「南大門」の空き店舗を改築。「昔の三条の町屋」のイメージで、ダークブラウンの床と腰板風の装飾が落ち着いた雰囲気。暖房器具の「コロナ」の石油ストーブも装飾のひとつ。ほかにも燕産の調理器具など、食材だけではなく、地域のさまざまな情報を中心市街地からさりげなく発信していく店になりそうだ。
営業時間は、午前11時から午後5時。ランチタイムは午後1時半まで。定休日は、木曜、日曜、祝日。ランチ以外では、ベジタブルケーキを提供する。同店の駐車場はないが1,000円以上の利用で、店舗向かいの上町パーキングの駐車券のサービスがある。詳しくは、同店(電話:0256-33-6549)へ。