燕市は昨年、「鍛金」で人間国宝となった燕市花見、玉川宣夫さん(69)の作品集『玉川宣夫作品集』が完成し、11月1日に販売開始する。
A4変形判で玉川さん所蔵の作品をはじめ、燕市産業史料館所蔵の作品合わせて58点を撮影した写真を収録。玉川さんが極めた、異なる種類の金属板を重ねてたたき、班状の文様を打ち出してつくる「木目金(もくめがね)」と呼ぶ手法の制作工程も初公開。鎚起銅器の制作工程や用語集も収録する。
価格は2,000円で、初版限定3,000部を発行。燕市産業史料館で販売するほか、通信販売も同史料館で現金書留で受け付ける。発刊にあわせて玉川さんや若手工芸作家による木目金展も開く。
玉川さんは昨年の国の重要無形文化財「鍛金」保持者に認定され、燕市は名誉市民の称号も与えた。その功績を記念し、その偉業を伝えていこうと、発刊する。玉川さんの作品は高価で入手も難しく、写真ではあるがこの作品集を通してその偉業にふれ、身近に感じることができる。通信販売の申し込みなど詳しくは同史料館(電話:0256-63-7666)へ。