三条市本町1、ワイン専門店「ミサキヤ」(高橋憲店主)は10月30日、同市長野、越後長野温泉「嵐渓荘」で「四季の和飲会(わいんかい)」を開き、参加したワイン愛好家22人は地元食材をふんだんな料理とともに上越市・岩の原葡萄園の岩の原ワインを味わった。
2カ月に一度のペースで主に三条市内を会場に開いている、ちょっと特別なごちそうとワインを楽しむ会で、かれこれ百回ほども開いている。半年単位で5コースに分けて月1回のワインの頒布会を行っており、参加者はその会員が中心だ。
夕方に同店に集合し、送迎バスで嵐渓荘へ。嵐渓荘は7月の記録的豪雨で床上浸水の大きな被害を受けたが、それから10日余りで営業を再開。館内で過ごす限りは被害のつめあとを目にすることはない。
年配の女性の参加が多く、よそ行きの服装でちょっぴりおしゃれしてテーブルに。同店のワインアドバイザー、高橋文子さんがあいさつのあと、岩の原葡萄園のスタッフが同園の創始者・川上善兵衛氏による慶応4年(1868)からの歴史や珍しい北側の斜面にある葡萄園であること、日本は世界でも珍しい世界中のワインが手に入る国だが、年に何回か何十回かワインを飲むうち1回でも国産ワインを飲む回数を増やしてほしいと求めた。
そして乾杯。嵐渓荘の料理と最高級の「ヘリテイジ」をはじめとした岩の原ワインを味わった。顔が赤味を増すほど舌も滑らかで、料理に「季節によって違いますね」と舌鼓を打ち、「近ごろはあんまり飲めなくなって」、「これはロゼが合いそうですね」とワイン談義に花を咲かせていた。