越後一宮の弥彦神社で1日、恒例の「弥彦菊まつり」、第51回新潟県菊花展覧会が始まり、境内は4,000鉢のキクの香に包まれている。
同展覧会は新潟県、新潟県教育委員会、新潟県菊花連盟の共催で毎年開かれ、秋の行楽シーズンと重なることもあって県外からも大勢の観光客を呼び込んでいる。
ことしも境内や参道に今が盛りと咲くキクの花が彩る。初日1日は秋晴れに恵まれ、平日にもかかわらず大駐車場も満杯になるほどの人出で、県外からの大型観光バスも次々と到着してにぎわった。半月早いが、七五三で参拝する華やかな着物を着た子どもも目立った。
境内では境内では一本の幹から伸びた千輪近くの菊花を円形に仕立てた大数咲に、「すごいね〜!」とキクの栽培の難しさを知る人ほど大きな声を上げて驚いていた。
毎年テーマが変わる大風景花壇は、ことしは「がんばろう日本!富士山」がテーマ。3万本ものキクで巨大でジオラマのように富士山をつくり、その威容を背景にした静岡の三保の松原と御穂神社も表現。これを背景に記念撮影スポットとして人気だ。
弥彦温泉にとっても菊まつりは1年でいちばんの書き入れ時だ。ただ、11月も半ばを過ぎると気温が下がり、年末が近づくいて客足が鈍るため、それまでが勝負。とくに週末の好天を願っている。
菊まつりは24日まで。また、弥彦公園もみじ谷では、毎日午後4時半から9時半までライトアップが行われているが、紅葉はまだ色づき始め。本格的な見ごろにはもう1週間くらいかかりそうだ。弥彦観光に関する問い合わせは弥彦観光協会(電話0256-94-3154)へ。