燕市は2日、市役所吉田庁舎で「我が家の自慢料理、絶品メニュー」優秀作品の表彰式を行い、市内の小中学校から学校給食用の献立を募集し、応募のあった120の料理のうち、審査を行って受賞が決まった13の受賞者を表彰した。
毎年1月の全国学校給食週間にあわせて、学校給食用の献立を考案、応募してもらい、そのうちの優秀作品を実際に学校給食に採用しようと初めて行ったもの。審査は今まで給食になかったメニューで、大量調理が可能であることを重視し、金賞と銀賞を5点ずつ、特別賞として日本金属洋食器工業組合賞、日本金属ハウスウェア工業組合賞、協同組合組合つばめ物流センター賞1点ずつを決めた。金賞に決まった5品は、1品はことし12月、4品は来年1月にそれぞれ1回ずつ、給食の献立に組み込む。
表彰式にはそれぞれの献立を考案した親子が出席し、金賞は鈴木力市長、銀賞は藤沢健一教育長、特別賞は日本金属洋食器工業組の田中正勝理事長と日本金属ハウスウェア工業組合の池田弘理事長からそれぞれ賞状と副賞を手渡した。副賞は子ども包丁や抗菌の天ぷらバットとざるのセット、スプーンとフォークのセットなど。
鈴木力市長はあいさつで、初めての試みにもかかわらず120件もの応募があったことを喜び、「食育が各ご家庭や学校、地域で関心が高いということの現れでないか」と分析。こうした形で学校給食に新しい献立が加わるのは「意義あること」で、「食育が推進される契機になれば」と願った。
各作品の講評では「打ち豆を入れるているところが意外」、「子どもの好きな味付けで調理している」、「見た目も食が進みそう」などと各メニューのポイントを紹介。受賞者も、「息子がみそ汁だとあまり食べないんですけど、肉とかいろんなものを組み合わせることによって食が進む」、「できるだけ簡単に、食べやすいように気をつけて」、「子どもがシメジが大好きなので、それに新潟の特産のカキノモトを合わせて」、「(高野豆腐に)ひき肉をあんかけにしてかけることで子どももよく食べてくれます」と、工夫などを話した。受賞者で記念撮影
表彰式後はさっそく受賞者が調理して持参したり、市職員がレシピを見て調理したりした受賞作品をテーブルに並べてみんなで試食。「いいにおいがするね〜!」と空腹だったようすの鈴木市長は進んで試食し、藤沢教育長は「全品制覇」と味にも大満足だった。
金賞を受賞したうち遠藤礼子さん(33)と大関小学校3年生堅心君の親子は、3月17日から今も福島県南相馬市の鹿島区から燕市へ避難している。当初は避難所生活だったが、5月から雇用促進住宅に移った。
受賞作品は「南瓜とキムチのぴりから味噌汁」。冬に向けて体が温まるメニューをと考案。地元では大きくなったキュウリをみそ汁の具に使うことが多いと言う。冬はキュウリがないので、カボチャに方向転換し、さらにピリ辛みそを使ってと方向転換。その成果が燕市の学校給食に並ぶことに「どんな風な味付けになるのか楽しみですね」と話していた。受賞内容は次の通り。経書略。
賞 | 料理名 | 名前(児童名) | 学校名 |
---|---|---|---|
金賞 | 具だくさんカボチャのスープ | 田中智美(美羽) | 大関小 |
南瓜とキムチのぴりから味噌 | 遠藤礼子(堅心) | 大関小 | |
オニオンチキンチャップ | 丸山柊雅 | 分水中 | |
しめじの色どり和え | 清水鞠奈 | 燕北小 | |
物高野豆腐のそぼろ煮 | 和田美代子(勇大) | 大関小 | |
銀賞 | 茄子と南瓜の豚肉煮 | 小川しのぶ(茂之) | 大関小 |
長芋のシャキシャキ炒め | 関川達也 | 島上小 | |
茄子ともち豚の揚げびたし | 鈴木寿(翔) | 吉田小 | |
ピザ風オムレツ | 三浦千春(珠来) | 燕中等 | |
オクラとワカメのサーモンサラダ | 梅野美奈子(慶太郎) | 大関小 | |
日本金属洋食器 工業組合賞 |
納豆サラダ | 大久保寛人 | 分水小 |
日本金属ハウス ウェア工業組合 |
もやしの天ぷら | 小林治人 | 大関小 |
協同組合つばめ 物流センター賞 |
玉ねぎとひき肉のチーズかけ | 清水歩 | 分水小 |