燕市産業史料館では、23日まで同史料館で「西片正作品展〜30年の軌跡〜」を開き、2度の日展特選に輝いた燕市の鎚起銅器作家、旧分水町の生まれの西片正さんの作品を展示している。
2010年の第42回日展で特選に輝いた「騰々(とうとう)の夏」をはじめ西片さんの作品21点を展示している。
西片さんは1950年に分水町で生まれ、中学生のころに彫金師の父、巳則に連れられて旧東京都美術館の日展の風景に感動。中学校卒業と同時に燕市・玉川堂で修行し、東京で工芸家の河内光明さん、斉藤圭一さんに師事した。
75年帰郷し、今は父が独立開業した清雅堂の2代目として銅器を作る一方、日展や現代工芸展に出展し、2008年、2010年と日展特選という結果に結実した。今回はキャリアのスタートの原点になった1981年の日本現代工芸展現代工芸賞からこれまでの30年の制作活動の軌跡を紹介している。
会期中の休館日は7日、14日、21日、開館時間は午前9時から午後4時半まで、入館料はおとな300円、子ども100円。ただし土、日曜と祝日は燕市内の小中学生と付き添いの保護者1人が無料。また、6日午後2時から同史料館で西片さん自身による作品解説会を開く。無料で参加でき、申し込みは不要だが入館券が必要。