三条市本町2、真宗大谷派三条別院では5日から8日まで「お取越(おとりこし)」の名で親しまれる報恩講が行われている。ことしも7日までの3日間は参道や周辺で露店市や植木市が店開きし、初日5日は穏やかな陽気で露店は子どもたちでにぎわった。
浄土真宗の開祖、親鸞聖人の命日11月28日にかけての7日間、京都の本山で報恩講が行われる。それに先立って、全国各地で「お取越」の報恩講が行われている。
三条では、昔からお取越の期間にはあられが降るなど、冬に向かう荒れ模様の天気になるといわれているが、ここ数日は20度前後の暖かな日が続いている。この日も最高気温は22.1度と曇りがちながら厚手の上着が必要ない陽気だった。
穏やかな天候に恵まれた土曜で、露店は昨年より7店少ない58店だったが、午後の早い時間から店開き。子どもたちや親子連れなどが次々と訪れ、参拝のあとは露店をのぞき、「カツカレー棒うまそ〜!」、「あとでべっこう飴買おう」などと話しながら、くじを引いたり、お好み焼きや焼きそばを買ったりして楽しんでいた。