本を通して楽しい時間を過ごしてもらおうと家族や子ども向けのさまざまな「おはなし会」を開いている三条市立図書館では6日、三条市・つくし保育園の保育士、外山信男さん(45)による「家族でにっこりおはなし会」を開き、参加した11組の親子が手遊びや読み聞かせを楽しんだ。
外山さんは、保育士歴21年で男性保育士としては県内では先駆け。10年ほど前から同図書館で年に1度、「家族でにっこりおはなし会」を開いている。
今回のおはなし会は、こども読書コーナーのカーペットに座布団を敷き、0歳児から小学生まで14人とその親などおとな14人が参加した。
オオカミの指人形「オオカミオ君」を相棒に登場した外山さんが、図書館でさっき見つけたと紹介した「宝のツボ」の中から絵本や道具を取り出して、1時間弱の時間に合計で7冊の絵本を読み聞かせた。
その合間に割りばしを使ったマジックや手遊びも行い、子どもたちを飽きさせなかった。キュウリやサトイモ、スティックのりやタオルなど身近な道具を使った遊びでは、目玉の形のシールを野菜などに張って擬人化し、「ぼくはサトイモレンジャーだ!」と腹話術のように話すなどした。
テンポよく行われる読み聞かせやマジックに、真剣な表情でじっと本を見たり、声を出して笑ったりと子どもたちもころころと表情を変えていた。
外山さんは最後に、「おうちの人の声で読むのが何よりいちばん」と、家庭での読み聞かせのアドバイスをした。長女の優月ちゃん(1つ)と参加した父親の小柳裕さん(33)=三条市神明町=は、「本を読んであげたことはなかったので勉強になった」と言い、「今度、読んでみます」と話していた。
三条市立図書館では、子ども向けのおはなし会を定期的に開いている。いずれも申し込みは不要で入場無料。気軽な参加を呼び掛けている。その一部は次の通り。
【本館】