新体操で子どもたちからさまざまなスポーツの基礎となるセンスを磨いてもらおうと燕市ジュニア新体操クラブが誕生。5日と12日の2日間、燕市体育センターで無料体験会を開いて子どもたちの参加を呼びかけている。
体験会は2日間とも午後6時から7時まで。年長児から小学校3年生を対象に燕市の広報紙だけで参加者を募ったにもかかわらず、初日5日は28人もの参加があった。半分が分水地区、もう半分が燕地区と吉田地区から半分ずつの割合だ。
柔道場ではだしになり、まずは新体操というより体を動かしたりストレッチしたりしてウオーミングアップ。新体操は5つの道具を使って演技するが、そのうちにボールとクラブ(こん棒)を紹介した。
講師は同クラブを立ちあげた代表、燕市社会福祉協議会で働く門谷淳子さん(35)=燕市水道町1=。燕中学校、三条商業高校で新体操部に入り、三条商業高校では県大会で2位になり、北信越大会に進んだ実力派。アルビレックス新潟の前身、アルビレオ新潟FCでチアリーディングに参加したこともある。
門谷さんがボールが吸い付いたように体の上を転がして見せると、子どもたちは魔法でも見るように目を丸くして「うわーっ!」。さっそく道具を借りて挑戦したが、もちろん門谷さんのように扱えるはずはない。ボールを手でつくのも難しく、こん棒がうまく回らないが、できないのが楽しいところでもあり、少しでもうまくなろうとさっそく向上心も芽生え、集中して練習を繰り返していた。
門谷さんの高校新体操部の恩師が新潟市で新体操クラブをつくって活動しているのにも刺激を受けた。近年、新体操に対する注目度は低く、すでに燕中学校にも新体操部がなくなっているが、新体操の魅力を今の子どもたちに伝えたいと地元の燕市でスタートした。予想以上に参加に参加が多かったが、子どもたちの親がちょうど漫画『タッチ』の世代で「(浅倉)南ちゃんが新体操やってましたから」と門谷さんの分析だ。
縄跳びで跳躍力をつけ、手具でコンディショントレーニングを行うこともでき、さまざまなスポーツの基礎となって学校での体育授業でも成果を発揮できるという。門谷さんは仕事でもボランティア団体をサポートする立場だが、プライベートでも「ボランティアとして、市民活動の一部としてかかわっていきたい」と話している。
クラブ活動は毎週土曜の午後6時から7時まで同センターで開き、参加費は保険代の月額1,000円。12日の体験会の次回からすぐにクラブ活動をスタートする。申し込みや問い合わせは門谷さんへ携帯電話(090-7820-2410・なるべく午後6時以降)かメール(junko.2252g@ezweb.ne.jp)で。