三条市・新潟県央工業高校教諭の小島栄二(52)さん=田上町=が、5日までキプロス共和国で開かれた「ワールドマスターズ ウエイトリフティング大会」に出場し、M50クラス77kg級で銅メダルを獲得した。
昨年7月の国内予選会を経て出場したもので、「M50クラス」は男子50歳から54歳までのクラス。バーベルを一気に頭に上に上げる「スナッチ」と、いったん胸の上に持ち上げてから頭上に上げる「ジャーク」の2種目で3回の試技を行い、最高記録の合計で競った。
小島さんは、スナッチ97kg、ジャーク115kgでトータルで212kg。同日は3か国4人がエントリーし、ポーランド、ドイツの選手に続く3番目の記録で銅メダルに輝いた。
小島さんは、新潟県央工高の前身、三条工業高校の卒業生で、競技歴は15歳の三条工高時代から37年。今は保健体育の教諭でウエイトリフティング部の顧問を務める。
8日に学校でインタビューに応じ、小島さんは胸に「JAPAN」とある日本選手団のユニホームのジャージ姿。国際大会の出場は今回が初めてで、出場前は「1回行って終わりと思っていたけど、今回が始まりになってしまった」と世界大会の魅力を感じた。
国際大会に出場経験豊富な日本選手団のメンバーと知り合ったことや、外国の選手に負けた悔しさなどから「また挑戦したい」という気持ちになったと言う。
ウエイトリフティング部の生徒たちには、前日7日に銅メダル獲得の結果を話し、「チャンピオンスポーツだが、卒業してもこういう道もある」と身をもって教えることとなった。
ワールドマスターズ大会出場には、まずは前年夏の国内予選会出場が必要だが、ことしは終了。銅メダルを手に話す小島さんは、来年の予選会出場を予定し、2年後にイタリアで行われる大会出場を目指す。