県央ラジコンクラブ(坂井始会長・会員45人)は9日、10月に開催したラジコン飛行機の操縦技術を披露する恒例の「ラジコンまつり」で寄せられた参加者などからの善意2万4,871円を夏の豪雨で被害を受けた人のために役立ててほしいと三条市水害義援金に寄付した。
午前9時過ぎにラジコンまつり実行委員会の古沢勝明委員長と曽根武委員の2人が市役所を訪れて国定勇人市長に手渡し、国定市長は「有効に使わせていただきます」と頭を下げた。
同クラブは、県央地域や長岡市、新潟市のラジコン飛行機愛好者の初心者からベテランまでが会員。18年前からほぼ毎年、長岡市(旧中之島町)内の信濃川・与板橋下流の左岸側河川敷にある同クラブ飛行場でラジコンまつりを開き、県内外からラジコンマニアが集結して操縦技術を披露しる。
9月の第4土曜が恒例だが、ことしは会場の河川敷飛行場が先の豪雨や台風で泥に埋まるなどしたため延期。1カ月遅れの10月30日に開催したため、毎年県内外から50人以上が参加して飛行機も50機以上集まるところ、今回は近郷を中心に約25人の参加にとどまった。それでも見学者は300人にのぼった。
毎年、会場で募金を行い、飛行場の所在地の旧中之島町に寄付していたが、今回は7月の豪雨で三条市が大きな被害を受けたことから、初めて三条市に寄付した。
また、この日、古沢さんたちは第二次大戦で活躍した英国製戦闘機、スピットファイアの6分の1モデルを持参。ラジコンカーを自作するのがはやった世代の国定市長は「かっこいいですね!」、「本当は飛行機がやりたかったけど、とてもとても手が届かなかった」とラジコン飛行機を前に少年のようだった。
ちゃんと飛ばせるまでどれくらいかかるか、航続時間、搭載燃料量などを次々と質問。全幅1.4メートルの飛行機を持ち、「むちゃくちゃ軽いですね、感動的だな」と目を輝かせていた。
11月9日現在、三条市水害義援金に寄せられた総額は1,136万2,333円。平成23年12月28日まで受け付けている。