燕市と東京ヤクルトスワローズのコラボレーション事業で7日発売した「つば九郎米」は売れ行き好調で、つば九郎米を出荷するJA越後中央のネットショップは、出荷が間に合わず、注文を受けてから発送まで10日ほどかかる事態に。つば九郎米の袋詰め、出荷作業に追われるフィーバーぶりだ。
つば九郎米は、JA越後中央管内の水田で化学肥料や農薬の使用を通常より3割減らして栽培し、環境に配慮して育てた新米コシヒカリ100パーセントのコラボ米。パッケージにスワローズのマスコットキャラクター、つば九郎をデザインし、5kg2,500円と450g500円の2種類のパッケージがある。
JA越後中央のネットショップでは、発売2日目の8日までに5kgが105袋、450gは5個セットの販売で37セットの注文があった。
地元ではJA越後中央の各営農センターをはじめ、道の駅国上と燕三条地場産業振興センターでも販売。さらに東京都内に燕市が設置しているアンテナショップ「えちご燕物産館」の両国店と町田店でも450gを販売しており、両国店では80個、町田店でも30個が売れた。
JA越後中央では、5kgの注文は今のところ想定の範囲内だが、450gの売れ行きが予想外と言う。1kgから10kgの米袋なら袋詰めの機械が使えるが、450gには対応しておらず、手作業で袋詰めしている。
最後に口をひもでしばるのも手作業で、JA越後中央の職員が作業しているが、ひとりで半日がかりでも40個ほどしか袋詰めできず、袋詰めを待って出荷している状態だ。
また、12月のスワローズのファン感謝デーには燕市がブースを出してつば九郎米を販売するが、約1万5,000人もの来場があるとのことで、とんでもない数のつば九郎米を用意しないとすぐに売り切れてしまうのではと、関係者は脂汗。まさにうれしい悲鳴だ。