7月の記録的豪雨で床上浸水して以来、休業して復旧作業を進めていた三条市南五百川、八木ヶ鼻温泉「いい湯らてい」(代表取締役・国定勇人三条市長)が11日、グレードアップして105日ぶりに営業を再開した。
ことしが開館11周年ということで、11月11日11時11分11秒にテープカットを行った。その前に燕市・山崎金属工業から「いい湯らてい」へ金属洋食器の贈呈式を行った。同社はフローラシリーズのナイフやフォークラウンドスープスプーン、ケーキフォーク、ハッピースプーンなど8種類を100本ずつ、計800本を寄付したもの。
山崎悦次社長は「国定市長さんの熱意とそれから地産地消ということで、すべてもう地元からということで」、「わたしどもの会社が少しでも貢献できれば」とあいさつし、国定市長に化粧箱に入った洋食器を手渡した。
オープンセレモニーで国定市長は、再開を目指して「ただ単に復旧、復興を成し遂げるということではなく、やはり、いい湯らていがさらなる進化を遂げたなあという風に思っていただくべく」努め、「この地域に愛されるいい湯らていづくりを社員一同、これからも引き続き進むべく臨んでいきたい」とあいさつした。
国定市長、下村喜作市議会議長、森山昭市議会経済建設常任委員長、鳶田眞六下田商工会長、さらに地元の南五百川と北五百川の自治会長、この日が誕生日の保育園児2人でテープカットを行って開館。引き続き館内のロビーで地元の森町小学校吹奏楽部の演奏会を行った。
平日であいにくの雨にもかかわらず約200人がオープニングセレモニーを見守った。同館を利用したことのある人なら、被害に遭う前よりグレードアップしたのが一目でわかり、休業中は利用できなかったのは残念だったが、「きれいになったねー」、「毎日、来んばだめら」と喜んでいた。
翌12日は午前10時営業開始で、昼は三条市環境マスコットキャラクター「エコちゃんサンちゃん」が来館し、子どもにはグッズのプレゼントも。夜はライトアップも行う。
12、13日は駐車場から館内に通じる渡り廊下に「水害復興祈願灯篭」をともす。灯ろうに巻いた紙には下田地区内の保育園児がぬり絵した。
13日は水害復興祈願祭。午前10時に営業を開始し、10時半からヒップホップ&よさこい、11時から夏まつりとともに中止になった雨生の大蛇行列を披露し、さらに11時半から新屋神楽、午後1時から長沢神楽、2時から遅場神楽、3時から五十嵐神社神楽を舞う。
ほかにもグレープフルーツ、レモン、オレンジを浮かべたフルーツ風呂が登場。11日から13日までの3日間は女性限定でバラ風呂も。さらに地元の野菜組合は同じ3日間、感謝祭を開き、新鮮な地元野菜を手ごろ価格で提供し、ふかしイモのサービスも行う。