三条市青少年育成市民会議は12日、三条市中央公民館で第7回私のメッセージ三条市小学生大会を開き、市内24の小学校の代表児童1人ずつ24人が、ふだんの生活や体験から考えたこと、思っていることを発表した。
子どもたちが何を思い、考えているのかを理解しようと旧三条市が開いてきた「小学生の意見発表会」を合併後も引き継いでいる大会。ことしも各校代表児童24人は全員が6年生で、それぞれ5分ていどにメッセージをまとめて発表した。
発表のテーマは、将来の夢、世界平和、スポーツやいじめなど学校での出来事から考えたこと、友人や家族とのこと、地球環境に関連した環境問題など。ことし発生した東日本大震災や新潟・福島豪雨について発表した児童もいた。
7年前に三条市に大きな被害をもたらした7・13水害をテーマした男子児童は、小学校入学前に被災し、「あの泥水の感触と泥水の臭いは今でも忘れない」と言い、当時の消防団や消防士の活躍に感謝した。東日本大震災での消防士の活躍をテレビで見て、「あこがれからなりたい職業に変わった」、「7・13水害で助けてもらって、その恩返しがしたい」、さらに具体的に横浜市消防局の特別高度救助部隊(スーパーレンジャー)の隊員になって「ひとりでも多くの命を救い、思いやりのある隊員になりたい」と、将来の夢を堂々と発表した。
会場は、家族や同級生、学校関係者などが聴講し、さまざまな意見を述べる子どもたちの発表が終わるたびに大きな拍手を送っていた。