三条中央青果卸売市場=三条市上須頃=に出店する仲卸業者などでつくる「県央食品卸売センター」(塩野谷初一会長・13店)は15日、10月に開催した「満4周年お客様感謝デー」のチャリティー競りの売り上げ3万2,800円を水害義援金として三条市に寄付した。
午後1時15分に、塩野谷会長と田巻一則副会長の2人が市役所を訪れ、国定勇人市長に善意を手渡した。
同センターでは、通常は小売店や飲食店を対象に野菜や加工品、菓子などを卸販売しているが、2007年10月から毎月第2と第4土曜日の月2回、一般客も買い物ができる「お客様感謝デー」として市場開放している。
10月8日に開いた感謝デーでは「満4周年記念」として開催し、イベントの1つのチャリティー競りでは、国定市長、菊田真紀子衆議院議員、坂田光子県議の3人が競り人となり、マツタケをはじめ野菜などを競りにかけた。マツタケが2本で1,000円などほとんどが原価以下の売買で、仲卸業者が買いたいというほどと話していた。
同センターは、これまでも同様の感謝デーのチャリティーなどを福祉のためにと三条市に寄付しており、東日本大震災の発生したことしは3月からチャリティーや募金箱設置で6月に三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと10万円を寄付している。
今回は、7月29日の豪雨災害での三条市水害義援金の集まりがあまりよくないと聞き、「少しでも役に立てれば」と水害義援金にした。
塩野谷会長は、当日は市場近くの信濃川の水位を見て恐ろしさを感じたと話すとともに、下田地区の復旧状況を国定市長にたずね、被災した人を気遣った。
国定市長は下田地区について、農地700件ほどのなかで、測量が終わっていないのが200件という状況を話し、なんとか来年の作付ができるようにと県外からも応援を得ていることなどを話した。また、下田地区では10棟が全壊し、大半が川に流出している状況から、同じ場所に建てることが難しい場所もあるとも。
さらに、同市場や燕三条地場産センターのある須頃郷全体の内水対策や排水についてふれ、7月の豪雨では下流部のために須頃郷から中ノ口川に水を出すなという時間が長くあり、長時間、水がひかなかった。
みんなが我慢するというのであればわかるが、今回は三条市、燕市、新潟市の上流部だけが我慢しなさいということだったと見直しの必要を話し、「内水排除をやめてくれといういうのをやめてくれ」と国交省にお願いしているとも話した。