燕三条青年会議所(落合孝夫理事長)は20日午前10時から燕三条地場産業振興センターで「まちの魅力体験フェア」を開き、地元燕三条の産業を鎚起銅器製作、芸能を太鼓演奏、食品をひこざぇん製作で体験してもらうほか、地元にちなんだブースを開設して、まちの魅力を肌で感じてもらう。
入場無料で、飲食・物販ブース以外はすべて無料で体験や参加ができる。体験はいずれも先着順。鎚起銅器製作は先着100人を対象に燕市・玉川堂が小皿作りを指導。一枚の銅板を木づちなどで打ち起こし、自分だけの小皿を製作する。
太鼓演奏は、地元3団体が先着120人を指導する。10時半からオープニングイベントで弥彦村・弥彦山太鼓保存会が演奏したあと、11時10分と11時50分から弥彦山太鼓保存会、午後0時半からと1時10分から三小相承会、1時50分と2時半から燕市・吉田太鼓龍神会がそれぞれ1回約20分の体験を指導する。
ひこざぇん製作は先着90人。三条市下田地区の郷土料理、ひこざぇんを作る。ご飯をふかして棒にわらじの形に作って焼き、さらにみりんや酒を加えたみそを塗ってもう一度焼いてできあがる。
この3つの体験が柱だが、それ以外のイベントも充実。「クイズ&スタンプラリー〜目指せ!まちの達人!!〜」では、まちの魅力に関するクイズに答え、体験に参加してスタンプをもらい、まちの達人を目指す。すべてクリアすると抽選で100人にベーゴマが当たる。
スプーン磨き体験(先着100人)、アルミ缶クラフト教室(同)、金箔(きんぱく)工作体験(同)、ミニ凧作り体験(同)の体験、参加も。スプーン磨き体験は燕市内の研磨業者でつくる共同受注グループ「磨きやシンジケート」の指導でバフを使ったスプーンの仕上げ磨きに挑戦。アルミ缶クラフト教室では三条市・金鹿工具製作所の指導でアルミ缶を使って折り鶴を作る。
金箔工作体験は国の伝統工芸品指定の「三条仏壇」の技を継承する三条・燕・西蒲仏壇組合の指導で板に自由なデザインを施して金箔を張り、キーホルダーを作成。ミニ凧作り体験は三条市・小林凧屋の指導でミニ凧に好きなイラストを描く。
お祭り体験ブースでは、午前10時から午後3時まで子大蛇を担ぐ体験、3時から4時まで大蛇祭りを体験。三条市下田地区の夏まつり「しただふるさと祭り」にあわせて行われている「雨生(まおい)の大蛇祭り」に使う大蛇を展示し、映像でまつりも紹介。3時から大蛇に乗れるじゃんけん大会も行う。
飲食・物販ブースは開場より少し遅れて午前11時スタートで、午後3時まで。燕市のロンドンのナポリタンや明治屋のおでん、三条市のふーど工房ゆうこのさつまいもシフォン、三条魚市場新鮮組の鍛冶雑炊、とんかつ三条のたれかつ丼のほか、下田野菜販売も行う。
さらに輪投げ、ロボコンブース、トランポリン、ペットボトルボーリングなどのゲームもあり、1日たっぷり楽しめる内容ぎっしりのイベントだ。午後4時に終わる。
知っているようで知らないまちの魅力を体験を通じて知ってもらおうと初めて開く。同JCは1997年10月25日にそれまでの三条JCと燕JCが合併して設立し、その日を「JC誕生の日」として毎年、記念講演会などを開いているが、ことしは今回のフェアを記念行事とする。
担当するのは同JCの「元気なまちづくり委員会」。渡辺友子委員長は、フェアを企画するなかで「地元の人に話を聞き、たくさんの知らなかったことを知りました。まちの人にもぜひそんな話を知り、体験してもらいたい」と言う。
イベントの内容から、来場者は小中学生の親子が中心となりそう。初めてのイベントなので来場者数の予想がつかず、控えめに500人と設定しているが、秋のイベントが一段落した時期で近年、地元イベントの集客力が高まっていることから、予想外の来場者を集めそう。内容について渡辺委員長は「楽しいイベントにします!」とやる気も自信も満々で、来場を呼びかけている。